けいゆうのブログ

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初心者には肯定文を使うべきではないか

 

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発見

和声について調べていた時、あるブログと再会しました。

著者の音楽に関する所見や雑記等がまとめてあり、文章からは豊かな知識と教養が窺えます。

作編曲の講師などもしているようで、実力は確かなのでしょう。

ただ、圧倒的に欠けているものがあります。

品性です。

敬語なのですがやたら鼻につく表現と断言、「低能」、「素人は~だから駄目」といった言葉にあふれています。

さらに忌むべきなのが嫌なのに読み進めたくなってしまう点です。

意図してやっているのかはわかりませんが、「知識がある」、「断言する」、「強い言葉を使う」が重なるとどうしても目を引くんですよね……。

僕は興味関心が散らかっていていろんな分野をつまみ食いしているのですが、割とどのジャンルでもある程度勉強を進めていくとこういう層に行き当たってやる気が削がれます。

そうして嫌な思いをしているうちに、ある発見をしました。

厳しさのはき違え

それは、そういう人たちがやたらと否定文を使いたがる、ということです。

「~ないようでは~できませんよ」といった具合です。

昔から苦手なんですが、特に新参者として学ぶ立場にいるときは一層嫌な気分になります。

確かに学習に厳しさは必要です。難題にぶち当たるときもあるでしょう。一人で乗り越える力を育まなければなりません。

でもそれを乗り越える楽しさは、学ぶ楽しさのもとに知識を積み上げてから味わうものであって、最初から厳しさを教え込もうとするのはお門違いではないでしょうか。

好奇心に燃えて門をくぐった初心者の火を、どうしてわざわざ吹き消す必要があるのでしょうか。

結論

その後、いい体験もできました。

音楽に関する理論を体系的にまとめているサイトがあるのですが、正確性に賛否両論あってこれまで避けていたんです。

先ほど述べた体験もあってモチベーションが落ちていたのですが、ちょうどそのサイトが和声を解説しているのを見つけて覗いてみることにしました。

するとどうでしょう。確かに素人目にも大味だなとわかる部分はありましたが、大変好奇心を掻き立てられる内容で面白いではないですか。

何より「~を学べば~がレベルアップしますよ」といった肯定文を多用するポジティブさがありがたかったです。

間違いなら学んだ後でも直せるはずです。

知識があるのに嘲笑しかしない人より、多少のミスがあっても発信に努めてくれる人のほうが入口には向いています。

初心者を何でもかんでも褒めちぎれ、というのではありません。

誰かを導く立場の方には、優しさと厳しさを正しく使い分ける責務があります。

その方法の一つとして、肯定文を基本とすることからはじめてみてはどうでしょうか、というお話でした。